投稿

9月, 2025の投稿を表示しています

私のポートフォリオの考え方(2025年9月末時点)

2025年9月末の時点で、私のポートフォリオは以下のように構成しています。短期的な市場の変動に左右されすぎず、中長期的な視点で資産を安定的に成長させることを目指しています。 市場環境の認識 私は現在の市場を「 業績相場から逆金融相場への移行期 」と捉えています。 政策金利は今後下げ方向に動くと見ています。 物価は一時的に抑えられているものの、不透明感は依然として強く、再び上昇する余地も残されています。 こうした環境を前提に、ポートフォリオの構成を調整しています。 ポートフォリオ構成比率 株式 25% 全世界株式:8% 米国株式:3% 欧州株式:2% 新興国株式:12% 株式は新興国を厚めに配分しています。先進国に比べてリスクは大きいですが、長期的な成長性を重視しています。 債券 20% 短期米国債:10% 全世界債券(米国除く):10% 金利水準の高さを活かしつつ、短期米国債でリスクを抑えています。また、全世界債券は米国を除く形で投資し、地域分散と安定性を確保しています。 コモディティ 25% ゴールド:15% シルバー:5% 通貨価値の希薄化やインフレの不透明性に備え、資産防衛として大きめの配分を維持。特にゴールドは資産の中核的な役割を担っています。シルバーはボラティリティが高いため5%にとどめています。 カバードコール 5% JEPI(米国株式にカバードコール戦略を用いたETF) 株式市場のリスクを抑えつつ、安定的なインカムを得るためにJEPIを一部組み込んでいます。 現金 25% 市場の急変時や新たな投資機会に備え、四分の一を現金で保持しています。流動性を確保することで柔軟な対応が可能です。 私のコメント このポートフォリオは かなり防衛的 な構成にしています。そのため、仮にここから株価が上昇していった場合には、大きな機会損失になるリスクもあります。 現状、私のポートフォリオはまだ株式比率が高い状態ですが、 年内をめどに今回示した構成へ移行 するつもりです。 また、確率的な見方をすれば、ここから株価がさらに10%、20%と上昇する可能性よりも、 10〜20%の下落リスクの方が高い と考えています。直近の急激な株高を踏まえれば、調整局面を意識...

ガントラック氏インタビューを読み解く:ゴールドと不透明なインフレ環境

米国の著名投資家で「ボンドキング」と呼ばれるジェフリー・ガントラック氏(DoubleLine Capital 創業者)が、CNBCのインタビューでゴールドやインフレ見通しについて語っていました。今回は、その要点と私自身の考え方を整理してみます。 (参考:CNBC 2025年9月17日付記事) ガントラック氏の主張 ゴールド価格は年末までに4,000ドルを超える可能性が高い 「ほぼ確実にゴールドは年末までに4,000ドルを超える」と発言し、短期的な上昇余地に強い自信を示しています。 ゴールドの25%保有は過剰ではない ポートフォリオの25%をゴールドに配分することについて、「保険のような役割」であり、現在はドル安によって追い風を受けていると強調しています。 インフレ見通しは極めて不透明 特に、関税の影響がどのタイミングで、どの程度現れるかは予測困難であり、パウエル議長の「不確実性」という指摘に同意を示しています。 私の考え方 ガントラック氏の見解は、私自身が考えている「通貨の価値の希薄化リスク」や「ドル安基調」と重なる部分が多いと感じました。 ゴールドの比率について 「25%を保有するのは過剰ではない」という考え方には私も賛成です。ただし重要なのは、その内訳です。ペーパーゴールドと現物の比率、さらにゴールドとシルバーの配分をどう設計するかが投資戦略の核心だと考えています。 シルバーの位置づけ ゴールドに比べると価格変動が大きいですが、投資妙味のある資産です。ただしリスク許容度を踏まえると、私の場合は最大でも5%程度が安心できるラインだと考えています。シルバーについての私の考え方については、後日整理してお伝えします。 理想的な配分イメージ 具体的には、 ・ペーパーゴールド 15% ・シルバー 5% ・ゴールド現物 5% 合計で25%をコモディティ資産として組み入れるのが、現状では最適なイメージです。 円建てゴールド価格の現状 足元の日本市場では、1gあたり 17,000円前後 の水準にあります。米ドル建てでの強気見通しが現実化すれば、円安も加わって国内価格はさらに上昇し、 20,000円/gを超えるシナリオ も十分に考えられます。円建てでの購入タイミングは難しい局面に入っていると感じます。 ポートフォリオ調整の進め方 ただ...

今週の投資定点観測(2025年9月28日)

2025年9月22日〜26日の主な経済指標 中国 LPR(9/22) 1年物:3.00%、5年物:3.50% → 据え置き、景気刺激余地の限界を示唆 ユーロ圏 PMI速報値(9/23) 製造業:49.5(予想50.9)、サービス業:51.4(予想50.6) 米国 PMI速報値(9/23) 製造業:52.0、非製造業:53.9、コンポジット:53.6 ドイツ Ifo景況感(9/24) :87.7(予想89.5) → 景気停滞感 豪州 CPI(8月、9/24) :前年比 +3.0%(予想2.8%) 米国 新築住宅販売(8月、9/25) :65.7万件(予想64.5万件) 米国 実質GDP確報値(Q2、9/26) 年率 +3.8%(予想+3.3%、改定値+3.3%) 個人消費 +2.5%、GDPデフレータ +2.1%、コアPCE +2.6% 米国 耐久財受注(8月、9/26) 総合:+0.4%(予想+0.5%)、輸送除く:+0.3% 主な経済ニュース・国際情勢 世界株式市場 :米国株が最高値更新、アジア株も追随。過熱感の一方で投資家心理は強気。 OECD経済見通し :2025年の世界成長率を3.2%と予測。貿易規制や政策不確実性がリスク要因。 欧州(フランス) :経済活動が急速に縮小、HCOBフラッシュPMIが48.4。需要低迷が鮮明。 イタリア :ガザ紛争への抗議を背景に全国スト。物流・港湾にも影響、社会的緊張が高まる。 イラン :追加制裁の可能性浮上。通貨安・インフレ加速で国内経済危機の兆候。 中国 :LPR据え置き、景気刺激余地の限界感が市場で意識。 投資スタンス(9/28時点) 株式 米国株:GDP上方修正で強さ示すが、雇用悪化と過熱感に注意 日本株:需給懸念から押し目待ち 欧州株:景気指標の弱さで投資妙味限定的 債券 米国債:利下げ観測で妙味あるが、財政懸念で慎重姿勢 欧州債:インフレ不安で安定性に欠ける コモディティ(金・銀) インフレ懸念と緩和期待で底堅く、分散先として維持 為替 ドル円:強い経済指標と利下げ観測の綱引き → 円高圧力 ...

今週の投資定点観測(2025年9月21日)

今週の投資定点観測(2025年9月21日)【日本語版】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【日本:日銀政策】 政策金利:0.5%で据え置き(予想通り) ETF・J-REIT:市場売却を全会一致で決定 ・年間売却ペース:ETF 約3,300億円、J-REIT 約50億円 ・目的:バランスシート正常化、市場への影響は最小限を目指す <影響> 日本株:需給悪化要因 不動産・REIT市場:下押し圧力 【米国:FRB政策】 政策金利:4.25%(上限)/4.0%(下限) 決定内容:0.25%利下げ <背景> 雇用増加ペースの減速 失業率の小幅上昇 → 「雇用下振れリスク」を重視 <議論> ミラン理事:0.50%利下げを主張(反対票) インフレ:「高止まり」警戒感は継続 <見通し> ドットチャート:2025年末までに追加利下げ2回を示唆 パウエル議長:「決定はデータ次第」と強調 【米国経済指標】 小売売上高:予想 +0.2% → +0.6% コア(自動車除く):予想 +0.4% → +0.7% <含意> 個人消費の底堅さを確認 景気急失速懸念は和らぐ ただしインフレ再燃リスクも意識 【投資スタンス(9/21時点)】 <株式> 米国株:連日最高値更新 → 過熱感あり 雇用の悪化傾向から「本当に経済が強いのか」疑問 絶好の買い場とは言えず → 淡々と積立継続 米国一辺倒は避け、他の海外市場にも分散 <債券> 利下げ環境で投資妙味はある ただし米国財政懸念 → 積極的には買い向かわない <コモディティ(金・銀)> 分散先として注目 特にシルバー・ゴールドを重視 【全体観】 多くの資産が上昇しており、割安な資産を見つけにくい環境 【まとめ・次週の注目】 日銀:ETF・J-REIT売却開始 → 日本株・不動産市場の需給に影響 FRB:0.25%利下げ、年内に追加2回の可能性 米国消費:堅調だが、雇用悪化や市場過熱感に注意 👉 次週の注目イベント 米国PCE物価指数 日銀ETF売却の初動