ガントラック氏インタビューを読み解く:ゴールドと不透明なインフレ環境

米国の著名投資家で「ボンドキング」と呼ばれるジェフリー・ガントラック氏(DoubleLine Capital 創業者)が、CNBCのインタビューでゴールドやインフレ見通しについて語っていました。今回は、その要点と私自身の考え方を整理してみます。

(参考:CNBC 2025年9月17日付記事)

ガントラック氏の主張

ゴールド価格は年末までに4,000ドルを超える可能性が高い
「ほぼ確実にゴールドは年末までに4,000ドルを超える」と発言し、短期的な上昇余地に強い自信を示しています。

ゴールドの25%保有は過剰ではない
ポートフォリオの25%をゴールドに配分することについて、「保険のような役割」であり、現在はドル安によって追い風を受けていると強調しています。

インフレ見通しは極めて不透明
特に、関税の影響がどのタイミングで、どの程度現れるかは予測困難であり、パウエル議長の「不確実性」という指摘に同意を示しています。

私の考え方

ガントラック氏の見解は、私自身が考えている「通貨の価値の希薄化リスク」や「ドル安基調」と重なる部分が多いと感じました。

ゴールドの比率について
「25%を保有するのは過剰ではない」という考え方には私も賛成です。ただし重要なのは、その内訳です。ペーパーゴールドと現物の比率、さらにゴールドとシルバーの配分をどう設計するかが投資戦略の核心だと考えています。

シルバーの位置づけ
ゴールドに比べると価格変動が大きいですが、投資妙味のある資産です。ただしリスク許容度を踏まえると、私の場合は最大でも5%程度が安心できるラインだと考えています。シルバーについての私の考え方については、後日整理してお伝えします。

理想的な配分イメージ
具体的には、
・ペーパーゴールド 15%
・シルバー 5%
・ゴールド現物 5%
合計で25%をコモディティ資産として組み入れるのが、現状では最適なイメージです。

円建てゴールド価格の現状
足元の日本市場では、1gあたり 17,000円前後 の水準にあります。米ドル建てでの強気見通しが現実化すれば、円安も加わって国内価格はさらに上昇し、20,000円/gを超えるシナリオも十分に考えられます。円建てでの購入タイミングは難しい局面に入っていると感じます。

ポートフォリオ調整の進め方
ただし一気にこの配分にするのではなく、株式から徐々に資金をシフトし、年内を目途に目標とする比率に近づけていく戦略をとりたいと考えています。

まとめ

今回のインタビューは、ゴールドの役割を改めて考えるきっかけになりました。
私にとっては「ゴールド単体で25%」ではなく、「ゴールド+シルバー=25%」という発想がより現実的であり、さらに現物とペーパー資産のバランスを考えることが重要だと思います。

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