今日の経済・国際情勢ニュース(2026-02-04)

米国

  • 米金利は10年債が**4.27%近辺、2年債が3.57%**近辺で推移し、政策人事(ケビン・ウォーシュの起用報道など)を巡る思惑が金利・ドルの方向感に影響。

  • 連邦政府のつなぎ予算で「政府閉鎖リスク」はいったん後退しつつ、一部統計の発表遅延が市場材料の空白を生みやすい局面。

  • 株式はハイテク中心に調整し、**S&P500:6,917.79(-0.95%)/NASDAQ:22,197.75(-1.38%)**など軟調。AI関連の“期待先行”修正が意識されやすい。

  • コモディティは反発し、**WTI:63.21ドル(+1.84%)/ブレント:65.97ドル(+1.68%)/金:4,935ドル(+1.20%)**と、地政学リスクとドル安が下支え。

  • 含意:米株のボラ上昇局面では「金利低下=株高」が効きにくく、セクター選別(AI・半導体の利益確度)が重要。

欧州

  • 欧州株は高値圏で小動き(STOXX600:585.12(-0.20%))。一方、英国のテック比率が高い指数は大きめに下落し、グロースの評価調整が続く。

  • 金融政策イベント(イングランド銀行欧州中央銀行)を控え、追加利下げ/据え置きの“織り込み度”の微調整が進行。

  • 国債は**独10年:2.89%/仏10年:3.47%/伊10年:3.51%**近辺で、周縁国スプレッド拡大にはまだ至らず。

  • 含意:欧州は「景気下支え期待+金利低下余地」が株の追い風だが、テックは米国発のバリュエーション調整の影響を受けやすい。

日本

  • 国内株はリスクオンが優勢で、日経平均:54,720.66(+2,065.48)/TOPIX:3,645.84(+109.71)と大幅高(東証REITも1,995.11(+19.1))。

  • 為替はUSD/JPY:155.74近辺で、円安基調が輸出採算・株式センチメントを支えやすい一方、当局の牽制や材料次第で振れも大きくなり得る。

  • 政治面では、衆院選(投開票2/8)後の特別国会を2/18召集し、首相指名・組閣を同日実施する方向で調整(国内報道)。

  • 含意:株は“政策期待(財政・減税)×円安”を好感しやすい一方、国債需給(超長期・入札)や円の急変動がリスク管理の焦点。

中国

  • 株価は底堅く、**上海総合:4,067.74(+51.99)/香港ハンセン:26,834.77(+59.2)**とプラス圏。

  • 当日ベースの「大型マクロ指標・政策サプライズ」は目立ちにくく、市場は内需テコ入れ・不動産周辺の追加措置を“待つ”局面。

  • 外交面では、習近平の中南米訪問(資源・食料・対外関係)など、供給網・資源調達の文脈が意識されやすい。

  • 含意:中国は「株の値ごろ感」と「政策待ち」が綱引き。リスクは不動産・地方財政の再燃、機会は資源・サプライチェーン再編の恩恵セクター。

アジア(その他)

  • 韓国は韓国銀行の議事要旨が「当面据え置き」姿勢を示唆し、インフレ鈍化と景気の綱引きが続く構図(政策金利は2.50%)。

  • 不動産・資本取引では、GICHongkong Land関連のシンガポール不動産ファンド持分取得で合意と報じられ、アジア不動産への機関投資需要が意識される。

  • 含意:アジアは「米金利・ドル」との連動が強く、各国とも“通貨・資本フロー耐性”が株・債券の上値を左右。

国際政治(外交・安全保障・地政学)

  • ウクライナではインフラ(エネルギー施設)攻撃が報じられ、エネルギー供給不安が続くことで欧州景気・インフレ見通しにノイズ。

  • 中東では対イラン警戒が再燃しやすく、海上安全保障(無人機対応など)を含め原油のリスクプレミアムが点灯しやすい。

  • 中南米ではベネズエラ情勢(米側の強硬対応が報じられる)を背景に、対外関係・制裁・資源供給の不確実性が上乗せ。

  • 含意:地政学は“点で燃える”局面が続き、原油・金がヘッジとして機能しやすい地合い。

国内政治(主要国の政策・選挙・政局)

  • 日本は衆院選後の特別国会日程(2/18召集調整)により、予算・税制・財政運営のタイムラインが市場の注目点。

  • 米国は歳出協議の進展で短期の閉鎖リスクが後退する一方、政権運営と政策実装の遅延が“指標空白”を生みやすい。

  • 欧州は金融政策イベント待ちで、政局よりも「景気・インフレ・利下げペース」が主要ドライバー。

  • 含意:政策期待で株が先行しやすい一方、債券市場(長期・超長期)が“財政規律”の採点表になりやすい。

不動産市場

  • 米国では住宅の取得可能性が社会問題化し、100万戸規模の住宅供給/所有権支援プログラム案(いわゆる“Trump-Homes”構想)が報じられ、住宅株が反応。

  • シンガポールは機関投資家の不動産エクスポージャー調整が続き、資金の出入りが価格の変動要因に。

  • 日本はJ-REITが上昇する一方、長期金利の上振れが続く場合は割引率上昇で上値が重くなり得る。

  • 含意:不動産は「金利」と「家計購買力」が主戦場。短期は政策(供給・税制)ニュースで振れやすい。

債券市場

  • 米国債は**10年4.27%/2年3.57%**近辺で、政策人事・政府閉鎖回避・景気指標の出方を織り込みながら小刻みに変動。

  • 欧州は**独10年2.89%**近辺で、利下げ局面の“最終到達点”を探る動き。周縁国は大きなストレスには未発展。

  • 日本は10年利回りが2.25%前後とされ、入札結果や超長期(30年など)の需給が選挙前後のボラ要因。

  • 含意:株が強い日ほど「長期金利の上昇」が次のリスクになりやすく、株・債券の同時調整に備えた分散が有効。

コモディティ関連

  • 原油:WTI 63.21ドル/ブレント 65.97ドル。地政学と需給観測で下値は支えられるが、景気減速懸念が上値を抑制。

  • 天然ガス:主要材料は相対的に少なく、短期は天候要因・在庫統計の影響が中心(数値は市場データで要補完)。

  • 金・銀:金は4,935ドル/ozと反発。実質金利低下や地政学が追い風になりやすい。

  • その他資源:重要鉱物・供給網(対中依存低下)テーマが継続し、関連銘柄はニュースフローで選別が進みやすい。

テクノロジー動向

  • 米国株はAI関連が調整しやすく、先行期待の大きい銘柄ほど「ガイダンスの確度」「投資回収スピード」が問われる展開。

  • 欧州でもAI周りの懸念(法務特化ツールの普及が情報サービスに与える影響など)が意識され、テック株の分岐が鮮明。

  • 半導体は“需要は強いが、評価が先行”の局面が続き、需給よりもバリュエーションと規制(対中)で振れやすい。

  • 含意:テーマ投資は「AI=全部買い」から「勝ち筋(収益化)に集中」へ。決算での分水嶺が増える。

市場サマリー(時点:米国=2026-02-03 NY引け/日本=2026-02-04 日中)

  • 株式:米 S&P500 -0.95%/NASDAQ -1.38%、欧 STOXX600 -0.20%。日本は **日経平均 +2,065(54,720)**と強い。

  • 債券:米10年 4.27%、独10年 2.89%、日本10年 2.25%前後

  • 為替:ドル指数 97.42USD/JPY 155.74近辺(円安が株の追い風だが、変動も増えやすい)。

銘柄視点分析

米国株

  • Nvidia:材料=AI期待の巻き戻しで調整しやすい / リスク=対中規制・高バリュエーション / 次に見る指標=決算ガイダンス、データセンター投資計画、在庫・供給制約。

  • Apple:材料=金利・ドルの変動が需給とマルチプルに影響 / リスク=米消費の鈍化、サービス成長の減速 / 次に見る指標=iPhone販売・サービス売上、地域別需要、為替前提。

  • インドITセクター(Infosys, Wipro 等):材料=米景気と企業IT投資の遅行指標になりやすい / リスク=単価下落・受注鈍化 / 次に見る指標=受注残、単価・稼働率、米企業のIT予算。

日本株

  • 銀行株/金融セクター:材料=長期金利の上昇は利ざや期待 / リスク=保有国債の含み損・ボラ拡大 / 次に見る指標=国債入札(特に超長期)、日本銀行スタンス、選挙後の財政方針。

  • 輸出企業(自動車など):材料=USD/JPY 155円台は採算追い風 / リスク=急な円高・当局対応、海外需要の鈍化 / 次に見る指標=為替水準と介入観測、米欧需要、主要企業の決算(例:トヨタ自動車)。

投資家向け示唆(3点)

  • 「株高(日本)×金利高(日本)」が同居しやすく、株の上昇を喜びつつ“債券需給ショック”に備える(ヘッジやポジションサイズの調整)。

  • 米国は政策人事・指標空白・AI調整が重なりやすく、指数追随より“利益確度の高いテック”選別が有効。

  • 地政学とドル安局面では、金・原油がポートフォリオのクッションになりやすい(ただし景気後退懸念が強まると原油は上下に振れやすい)。

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