今週の投資定点観測(2025年10月19日)

対象期間

2025年10月12日〜10月18日


1. 主要経済指標

  • 米国:2025年通年成長率予想 1.8%/前回 約1.3%/貿易摩擦と住宅投資の低迷を背景に「堅調だが脆弱」な構造。

  • 米CPI(9月分):政府機関閉鎖の影響で発表延期(10月24日予定)/エネルギー価格上昇を受け、市場は前年比+3.3%前後を想定。

  • 米小売売上高(9月分):正式発表延期中。シカゴ連銀の推計では「自動車除くコア」+0.5%と底堅さを維持。

  • 中国:Q3成長率予想 4.8%/前期 5.2%/景気減速を背景に追加刺激観測。

  • 中国:9月輸出 +8.3%(予想 +6%)/対米輸出は引き続き減速。

  • 日本:自動車・輸送機械業況指数 +9(前月 +33)/4か月ぶりの悪化で海外需要の鈍化を反映。

  • 為替:ドル指数 98.7前後/ドル円 151.2付近/米中摩擦と利下げ観測でドル軟調・円やユーロ強含み。


2. 主な経済ニュース・国際情勢

  • IMF、2025年世界成長率を3.2%に上方修正。ただし米中通商摩擦の再激化を「最大リスク」と明言。

  • IMFが世界の公的債務拡大に警鐘。2029年にはGDP比100%超えの可能性を指摘。

  • 日本政府が「為替の過度な変動に警戒を」と発言。外的ショックへの備えを強調。

  • 米国が中国製レアアース輸入に100%関税を検討。中国は米市場への依存低下を加速。

  • アジアは輸出主導の拡大を維持する一方、米中摩擦長期化の影響を受けやすい構造。地域内需強化が焦点。

  • 米国では「統計空白期(data darkness)」が続き、市場の先行判断が難化。短期的なボラティリティ上昇リスクも。


3. 投資スタンス

  • 株式:慎重 CPI延期・貿易摩擦再燃など不確実要因が多く、好決算でも上値追いは限定的。

  • 債券:中立〜やや積極 世界金利がピーク圏にあり、安全資産としての魅力が回復。利回り低下余地は限定的。

  • コモディティ:やや積極 中国輸出回復と地政学リスクを背景に金属・金は底堅い展開。

  • 為替:レンジ志向 ドル安・円高方向に振れつつ、政策判断待ち。ドル円は150〜152円のレンジ内推移を想定。


今週の所感・観察メモ

  • 米CPI・小売売上高の延期により、FRBや市場はデータに基づく判断を一時停止。経済実態の「見えない化」がボラティリティを誘発。

  • 中国経済は輸出回復を示す一方で、対米依存の縮小と国内需要の弱さが併存。

  • 日本では新内閣の経済対策に注目が集まるが、円安効果の限界と財政拡張リスクの両面が意識される。

  • 米中対立(関税・レアアース)が実体経済に波及し始め、資源・サプライチェーンの再編圧力が強まる。

  • 総じて「短期データの欠落期における政策不透明感」が最大のテーマ。リスク分散とキャッシュポジションの確保が重要。

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